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本誌アートワーク  タムラフキコ

#4

contents

 

TOKYO

 ゆで卵 矢内原美邦 / 演出・振付家

WAIHEKE ISLAND

サバイバル強化計画 芹澤絵美  / ヴァイン・グローワー

NEW YORK

 

対人恐怖症の余韻 シー鈴木聖子 / ナレーター・声優

 

PRAHA

 

低空飛行 山本もえ美 / 画家

SEOUL

オタ活のススメ  ohsummer / エンターテーメント会社

RED WOOD CITY

代用肉日記 Nozzy / メーカー勤務

 

 

SAYONARA COMIX #4

COLUMU

 「テッテッテ」タムラフキコ/イラストレーター

あなたは嫌われている。

言葉は少女は揺らし、それからの人生を支え続ける。

疲れ果てた画家は底辺の感触をつま先で確かめながらアカデミー生活を終える。

疲弊と無気力は海を渡り半島にたどり着く。

日常で反復するだけの怠惰はオレンジの陽光で焼かれ人を巻き込む力となって再生される。

その頃、秘かに病室でキャンプ生活を始めた少女が息を殺しながら祖父の死に寄り添う。

指先は七分半ボイルした卵のおかげで熱を失わない。

私たちは日常と非日常を渡り歩きながら生涯を終える。

大きな渦に対峙する女の行動は決して満たされない。

人や物が代用されるSF小説の時代設定を私たちはとっくに通過している。

これから先の物語の結末を誰も書いてはいない。

Editor in Chief

Shuichi Ogata

月三、四回、新大久保にある韓国人ホテルの1Fで

カフェ店員をしている。勤務は6時−11時。

朝まで飲んでそのままモーニングにくるホスト、

24Hエステ勤務のアジュマ一行、ハローワーク通いの若者、

老舗チャイニーズ店のシェフ、家が近所の東大生。

彼らは私の淹れたコーヒーを沈黙してすする日もあれば、

水ばかり飲む日、アパートの屋根が落ちた話をしてくれる事もある。

『13F』に集まる記事をまっさきに読み、

記者たちとやりとりを繰り返す私はvol.4と号を重ねるにつれ、

彼らの毛細血管のような、

時に本人すら知らない場所に入り混んでいることに気づく。

怖くなる。勇気をもらう。

そんな私しか知らない場所、ホントに存在する? 

怪しんでもみたけれど『13F 』こそ、そこでした。エデン!

Publisher

Hanako Ise

Publisher/Hanako Ise
Editor in Chief/Shuichi Ogata
Editor/OLDNEWS COMPANY

Illustrator/Fukiko Tamura
Collaboration/SHIBUYA CAST.

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